Top Page Hi-Q-4/160 RT MC-2 設置
自作工程のメモとして
Dec.2012
upd:2012/12/30


  2010年10月からダイアモンドのSD330を使用してきましたが、ついつい欲が出るもんで、これ以上のScrewDriverアンテ ナが無いかと探してきました。
 そこで、国内では一部の方が使用されているHi-Qアンテナを、設置してみようと検討し、Hi-Q-4/160 RT MC-2に落ち着きました。

 このHi-Q-4/160の前に、今年の5月ごろにHi-Q-6/160を購入して設置を試みましたが、大きすぎて即日使用を諦めまし た。その後、諦めきれず8月の終わりにこのHi-Q-4/160を注文(クリック)して、やっと一応の形になりましたので記録として公開いた します。

以下は、ほぼ設置スタイルとして落ち着いた状態の写真です。紐が邪魔をしていますが、もしものことを考えHI−Q本体は、2本の落下防止用 の紐を結んでいます。

Hi- Q用コントローラの掲載はこちらです。(2013/01/06)

 

Hi-Q-4/160は、2020年8月にヤフオクで処分しました。
1.HI-Q本体の発注

 8月の末に注文して、通常なら3週間ぐらいで届くはずですが、発注時に私のミスで住所表記のローマ字を1文字ミスタイプしてしまいま した。
 そのため、10月の始めごろWoodyさんから突然、あて先不明で税関に止められている旨のメールが届きました。そこで、タイプミスし たことと、修正した住所をメールで返信して10月最終日に配達があり、不在のため翌11月1日に手にすることが出来ました。

 この間、4通ほどのe-メールを発信しましたが、全てGoogleの翻訳を使って何とか通じているようでした。また、Woodyさん からのメールも翻訳されたような日本語の文面が届き、気を使っていただいているように感じました。ただ、元の英文が添付されていないた め、語意は変な感じの日本文から汲み取るしかありませんでした。

■ 着荷した、Hi-Q。これでもSD330と比べると大き過ぎる部類に入ります。

 

2.コントローラ他、サポートクランプ等の 発注

次に、設置や調整を考え、DX Engineering に「Ameritron SDC-103 Screwdriver Antenna Controllers」と「Resin Support Block Clamps RSB-I11500」などを発注して、準備しました。こちらは、本体より早く一週間あまりで到着しました。

 

早く到着したSDC-103を見ると、Molex4ピンコネクターが付いており、国内の販売店を探しましたが、この四角タイプは取扱い がありませんでした。

そこで、予備も含めてペアで5個ほど通販で入手して、本体の到着を待ちました。
(Digi-key かchip1stopで入手可能と思います。) 

参考に私が注文した型番を記録しておきます。
メーカ型番(メーカ名)
03-06-2044 (Molex):PLUG 4POS
02-06-2103 (Molex):オスピン
03-06-1044 (Molex):RECEPTACLE 4POS
02-06-1103 (Molex):メスピン

■ 下の写真の左は、プラグ側になります。右は、SDC-103から出ているコネクターで対比するHi−Q側のモーター/センサー線の 色をメモしておきます。(注:実際は現品を確認して取り付ける必要があります。

 

 

3.取付け基台の発注

 SD330 の取り付けでも、2m長のスーパーフィールドポール38Φを使い、取り付け金具には設置角度を自由に変えられるようにとステンレス製の特注品を使いました が、今回も1.5インチのHi−Qのベース部をDX Engineering のクランプで水平から30°立ち上げた角度で設置できるよう、8mm厚のジュラルミン板を追加加工指定で発注しました。

 タップ加工もOKとのことでしたので、クランプを取り付ける穴はM6のタップを切ってもらい、クランプを取り付けるときにボルトが安 定するようにしました。

■ 以下は、8mm厚のジュラルミン板。



発注したときのメモが見つかったので、貼り付けておきます。(追記:2020/08/10)


約30度に傾けた長方形のボルト位置は正確では有りません。(角度は少々違っても長方形の両端のボルト位置が平行に成るようにお願いしました。)

 

4.ホイップエレメントの発注

こちらは、順序が逆になりますが、Hi−Q/6を注文した今年の春に、MFJより取り寄せていました。
MFJのWebサイトから、MFJ-1964とMFJ-1966をそれぞれ1本入手しましたが、MFJ-1966は長すぎます。垂直に立 てる場合は良いと思いますが、水平方向に設置する場合、長すぎて垂れ下がってしまいます。

■短いほうが、MFJ-1964(1.82m)。長いほうが、MFJ-1966(2.74m)です。

■2本購入したので、2セット添付されていた取り付けネジです。(Lレンチも2本付いていました)

5.マッチングボックス(シャントコイル)

マッチングボックスは、Web上の情報から、シャントコイルもどきを作って、タカチのケースに入れています。SD330の時から使っ ており、効用ははっきりしませんが、おまじないとして使い続けています。
タップの位置を変更しても、あまり大きな変化は無いようです。

■ マッチングボックス(シャントコイルのつもり)

 

■ マッチングボックス(2013/02/17)

上段の写真にあるケースだと、1年近く経ったので樹脂が硬化したのか、ふたの開閉が硬くて思うように開けることが出来なくなってき ました。また、アース側の端子が1ヶ所だったため、タカチの防水・防塵ボックス(BCAP101508G)に交換し作り直しました。
アース側の端子を3ヶ所にし、1ヶ所はSWにより切り離しが出来るようにしてみました。

 

6.同調範囲(Whip:MFJ-1964)と拡張リード線 (upd:2012/12/30)

MFJ-1964(1.82m)を使用したときの同調範囲ですが、2.9MHz〜22MHz付近まであります。
高いほうの周波数には、1m程度のエレメントに変える必要があり、まだ試していません。

低いほうの周波数は、本日(2012/12/30)の夕方にリード線(20AWG)2mを、ミノムシクリップでWhipの先端に取り付け て、そのまま下に垂らして見たところ、1.8MHzまでカバーしました。(正確には、2.05m長)

上記2mのリード線で、1.8MHz帯が155回転、1.9MHz帯が144回転で同調し、Hi-Q-4/160の最大回転位置175 に対して余裕があります。
また、スペクトラムが山形になっているのがはっきり分かります。

■1.9Mhzの様子

■1.8MHzの様子



■エレメント毎の大まかな回転位置

1.82mホイップ
+2.05mのリード線
MHz Count
MHz Count
1.8 -
1.8 155
1.9 -
1.9 144
3.5 84
3.5 62
3.6 82
3.6 60
3.7 80
3.7 58
3.8 76
3.8 57
7.0 35
7.0 26
7.1 34
7.1 25
10 23
10 16
14 14
14 7
18 9
18 -
21 4
20 -
24 -
24 -
28 -
28 -
灰色の網掛けは同調の範囲外

  

■簡易調整用スイッチBox


5Ωの抵抗を付けたときの大まかな電流値を測ったので、スイッチBoxの回路上にメモとして追記しています。



7.カウンターポイズの追加  (upd:2012/12/30)

このアンテナの半年以上前から、ラジアル線を各周波数に合わせてベランダの手すりに張っていましたが、Hi-Q-4/160の設置か ら、カウンターポイズを追加増設することを考えていました。Web上で参考にさせていただきましたが、200m巻の1.25SQ線を5m に切って20本を束ねて2組作り、ラジアルと同じように引き回しています。

あまり大きな変化はありませんが、それまで3.5MHzでSWRが落ちなかった(1.5程度)のが、このカウンターポイズを付ける事で 1.1付近まで落ちました。ただし、現時点では1.9MHzのSWRは1.1まで落ちずにリグのANT.TUNERを入れて使っていま す。

■20本の電線を網線にハンダ付けしてまとめて、ラジアル線と一緒に固定しています。

 

■垂れ下がるとそれなりの重さがあり、紐で固定しています。

 

■カウンターポイズの先端部です。電線の1本ずつではなく、まとめて保護処理用のテープを巻いています。

 

 

8.カウンターポイズの再追加による 160mのSWR改善 (upd:2013/02/10)

上記7項で記述しましたように、多本数のカウンターポイズをつけることで低い周波数のSWRが改善する傾向が分かりましたので、 160mバンドのSWR改善用にもう一度200m巻の1.25SQ線を購入しました。
今度は、10mに切って20本を束ねて1組を作り、前項の5m2組と反対方向に張ってみました。

■これが、以前の1.9MHzでのSWRです。アンテナの近く50cmの同軸を介して測定しています。(約1.8)
 右側は、同じくインピーダンスの値になります。(約70オーム)

 

■以下は、1.25SQ線10mを20本束ねたカウンターポイズを追加した時のSWRです。(約1.1)
 右側は、同じく、追加後のインピーダンスの値になります。(約60オーム)

この状態で、RIG本体のアンテナチューナーが自動的に入るような事はなくなりましたが、今度は、7MHz以上の周波数で高い SWR(1.5〜2程度)を示すようになりました。
これについては、ホイップの先端に拡張リード線(2m)を取り付けたときだけ、10m20本組のカウンターポイズ線を使うこととして、切 換える予定です。


参考:MonotaROで、2回購入しましたが、合計費用約1万円のカウンターポイズとなりました。
  (品名:オーナンバ 電気機器用ビニル絶縁電線 KIV 1.25SQ 1巻=200m箱入り、色:灰)

 

.スーパーフィールドポールの補強(2014/09/13)

今まで2年近く使ってきたグラス・ファイバー工研のフィールドポール38φ 2m(グレー)ですが、強度的には問題ないにしても精神的に強風や衝撃に心配がありました。そこで、か ねてから考えていた補強をメンテナンスをかねて以下の処置を実施しました。

フィールドポールの内部に、マスプロ電工のアンテナ支柱 (1.6m 31.8Φ)を挿入し、補強を実施しました。

最初は、一般的な外径32Φの水道管等を考えましたが、とても 挿入できるようには思えず代替案を探していましたが、マスプロの M160Z の外形がわずか0.2mm細いため期待をこめて通販で購入し挿入すると大きな抵抗もなく収めることができました。
 

補強ポール 

 

99.追記用(予備)