Top Page IC-821のFM受信周波数ズレを調整
自作工程・実験等のメモとして
Aug.2015


 最近UHF(430MHz)に出てみようと思ってオークションでIC-821を入手ました。
古いリグですので、新品時の性能は期待できませんが、周波数の経年変化を確認してみました。
RTL-SDRで受信しながら、送信(ダミー)すると周波数はSSB・FMとも合っているようですが、実際の局を聞いてみるとFMの受信周波数が2KHzほど下にずれているのが気になります。

そこで、ネット上のService Manualをダウンロードして調整してみることにしました。
英文のマニュアルで、直接的な調整項目が見つかりませんでしたが、以下の調整項目( MAIN BAND CENTER )がそれらしいので、実施してみることにしました。

Center_ADJ

ただし、SSGが無いので簡易的な調整しかできませんが、以下のような手順で実施し、うまく行ったので掲載しておきます。

ネット上で、「IC-821 FM受信周波数 ズレ」等で検索してもそれらしいページが見つからなかったため、何方かの参考になれば幸いです。

■まず最初にIC-821をFMモード受信の145.020MHzに合わせます。
IC-821 145.020MHz

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 調整手順

■調整の概要を順を追って写真付で記述しておきます。

1.電源ON時に、CI-Vをショートし、「CALL」キーを押したまま電源ON

CI-Vショート

2.該当メニューまでは、「UP」「DOWN」キーで送る。

3.信号源は、SSGが無いので、別のIC-275を使いFMモード145.020MHzに合わせる。

SIG 145.020MHz

4.IC-275にダミーロードを付けてFMモードで送信

IC-275_DL-30A

5.IC-821側のSメータの読みがS9+20dBになるよう、IC-275側を動かし、IC-821の「CALL」キーを押す。

以上で、ほとんどの局の信号にて±2KHzずらしてもセンターズレを示すLEDの点滅が発生しないようになりました。
(間違っているかもしれません、あくまでも自己責任で)




追.基準水晶発振(XO)の調整(2015/09/06)

■上記の調整で、しばらく使っていましたがSSBの周波数も少しズレているのではないかと気にかかり、調整してみようと考えました。
Service Manualには、REFERENCE周波数として60.40000MHzを確認する手順が示されていましたが、周波数カウンターの手持ちが無く、手持ちのIC-7600Mも60MHzを超える周波数までは受信できないので、新たに周波数カウンターを購入しようかと考えていました。
しかし、回路図を見ると、XOはREFERENCE周波数の半分の30.2MHzで発振していることになっている関係が分かり、逓倍段の手前で30.2MHzをIC-7600Mで受信して確認することにしました。

1.30.200000MHzをIC-7600Mで測定したところ、550Hzほどずれていました。

REFERENCE-F1


2.測定箇所 PLL基板上のIC16(TC7S04F)の4ピン

PLL


3.XOのトリマーを調整した後 30.200000MHz

CW ModeでIC-7600Mの"AUTO TUNE"であわせています。
数Hzダイヤルを動かしても、"AUTO TUNE"ボタンを押すと以下の数字を示すまで調整できました。
(IC-7600Mの精度は15MHzの標準電波を同じくCW Modeで受信し、000Hzの表示を示しています)
REFERENCE-F2

なお、この調整後に最初のFMモードの受信周波数ズレを確認しましたが、再調整は不要でした。



99.追記用(予備)