Top Page CP2103 による iCOM CI-V
自作工程のメモとして
2006.Jan.29


そうとうホームページの更新をしていませんでしたが、最近少しハンダこてを持つようになりました。
ここ数ヶ月は PSK31 の運用を始め(それでも10局程度)、USBインタフェースやアイコムのCI−Vインターフェースを集めており、JN2AMDさんのインタフェースや、Yahooの検索で見つけたJH1HTQさんの「SSTVインターフェース」を入手して実験をしておりました。
そのほとんどに FT232BM が採用されておりますが、フラットパッケージのため実験をしようにも躊躇するのが現状でした。
そのような中、P板.COM社の回路CAD「CADLUS Design」や、パターン設計CADの「CADLUS X」をダウンロードして試行してたとき、外付け部品が少なくて済む CP2103 がストロベリーリナックス社から発売されているのを知りました。
早速入手して実験してみましたので、ここに記録として掲載します。



1.入手部品(一部紹介)




シリコンラボラトリ社の CP2103 は、ストロベリーリナックス社で紹介されていますので、その他の部品を紹介します。
2006年1月の終わり頃、東京に出張したとき、帰りの新幹線を待つ時間に「秋葉原のマルツ電波」に寄って調達しました。
特に、ケース関係は、悩むところですが、少し長く大きなタカチのSW−130を採用しました。
CI−Vは、PCからリグまで一直線につなぐものですので、長めがすっきりすると思いました。

2.回路図 アイコム(iCOM) CI−V インターフェース

シンプルな回路になっていると思いますが、CI−V側の回路を簡略化すれば、もっとすっきりすると思います。
CI−V側の回路は、JN2AMDさんの「AMD−USB−RIG−CW Ver1.0」を参考にさせていただきました。
GND回路は、ストロベリーリナックス社の CP2103SB 基板で接続済みですが、基板上でも配線しました。(無くてもOKと思われます。)

3.配線・組込み後の状態



一番の難所は、USB−Bコネクタの四角穴で、3mmのドリルで内側を穴あけし大きめのカッターナイフで少しずつ広げていきました。
また、USBコネクタの基板は、3mmのナットの厚みだけ浮かせて、2箇所に3mmの穴をあけて取り付けています。(元の取り付け穴は2mmの4箇所)
CP2103SB(CP2103ストロベリィ:勝手に名前SBを付けました)基板は、TPC 34-49 に手配線で済ませました。 久しぶりの穴あき基板への配線で時間はたっぷりかかりましたが、スペースに余裕が有りましたので、助かっています。
CI−V側の配線も、パソコンのLED線を切り出した線材で処理しています。

6.ドライバ インストール

 ストロベリーリナックス社から、ドライバCD−R付きの基板キットと、ドライバなしの基板キットを計2セット購入していましたが、ドライバのCD−Rを開いて見ると、違う基板のドライバCD(誤添付??)のようで、該当する CP2103 のドライバーは見つかりませんでした。
週明けにメールで要求する必要があるかとあきらめながら、試しにドライバの場所をWindowsUPDATEサイトに指定すると、あっさり探し当ててきましたので、メインPC(WindowsXP)で、とりあえずそのまま使用出来ました。
ただし、保証は出来ませんので、ご自身で判断してください。
その2日後、ストロベリーリナックス社から、ドライバを調達しました。単なるドライバだけでなくツールKITのような内容でした。

以下は、インストール完了後のデバイスマネージャの画像です。(COM3に割り当ててあった他機種のデバイスドライバを削除し、若番に割り当てています。)

次は、ドライバの情報です。(2006/01/29:現在)
    CP210x USB to UART Bridge Contoroller


以上で、HALPSK31とTurboHAMLOGで動作を確認しています。

以下は、動作場面

その翌日に、USBケーブルをノイズクリッピングタイプに変更しました。
このノイズクリッピングダイオードは、シリコンラボラトリ社のオプションにも掲載があり、使うことにしました。
ケーブルの色が黒のため、ケースのアイボリィーとは異質ですが、これでPC上でのスクロール動作時当に発生するノイズが少しでも少なくなれば幸いと思っています。ただし、効果のほどは確認できていません。(2006/01/30:現在)

 

 

 

 

7.シリアルナンバーの書き換え(2006/07/01)

同じPCにもうひとつのモジュールを接続するときの識別方法について、覚えのために掲載します。
識別は、AN144SWというユーティリティーを起動して、シリアルナンバー部を書き換えることで実現します。

シリアルナンバーは、デフォルトが 0001 で、以下の例では 0099 に書き換えてみました。
書き換えは、シリアルナンバー部のみで、他の部分を変更すると、元に戻らなくなるとの注意があります。

 

さて、その変更されたシリアルは、次の画面で確認できます。
コントロールパネル−−>(略)−−>ポート(COM と LPT)−−>該当のデバイス−−>詳細

 

 

その他として、SSTVorPSK31用のUSBインターフェースを入手したので、憶えのために貼り付けておきます。

RTTYでFSK送信しようとしたところTX信号が出ず、以下の修正を実施して何とかなりました。
今後のメンテナンス用に回路図の修正をして、その内容を記述しておきます。
また今回は、ケーブルの再組み立てをしました。
PCB上は、回路上のトランジスタ(Q1)が実装されて無く、TXDで直接PC1のダイオード(カソード)を引き落としするように結線されていたため、元の回路に合うように、手持ちの2SA495とベース抵抗1本を基板裏に取付けて、FSKが送出できるように修正しました。(20091103:追記)

解説はこちらへ。 (解説のページは削除しました。)

コネクターの接続イメージ