Top Page FLORA 330 DC3 の復活
自作工程のメモとして
2003.May.


日立のFLORA 330 DC3 を入手する機会があり、そのままリサイクル処理にまわるのは忍びないことから、使ってみることにしました。

 

1.FLORAの外観

 


CD−ROMドライブ・FDドライブともに生きていました。

後ろは、COREGAのCPU切替器 KVMmini18 をつけて、実験しています。PCIスロットが2本有るので、拡張性も有りそうです。

 

最初に、日立のHOMEページに行き、内容を確認しました。
入手時点では、HDD・MEMORY・が外されていましたので、HDDは20GBの手持ちを付け、メモリーは256MB(PC133)をとりあえずつけて、Windows2000Proをインストールしてみました。

2.インストール後のHDBENCHとCPUIDの状態



 

3.CPUをK6−2/400へ交換

まず、CPUの交換です。YAHOOのオークションには、メルコやI−Oデータのアクセラレーターが出品されており、このFLORA330DC3(以下FLORAと略す)もサポートの対象になっています。
ところが、ほどほどの値段が付いており、6000円までがんばりましたが、それ以上はあきらめました。
そこで、Webを検索していると、それなりに改造されているページや、当該機のマザーボード( V59LT )に関する記事がありました。
Flora Prius 30の改造
User's Manual

交換前のCPU部分です。(右側・上部分の青いSWが、後で出てくるSW1です)

そこで、「じゃんぱら」の中古品の中からAMDのK6−2/400(FAN付き)を注文し、翌日入手して載せ変えました。

FLORAのCPUファンは、変わったコネクターが付いており外してK6用のファンをつけるつもりでしたが、その当時のファンは、接着シートで取り付けるようになっており、その接着シートの持ち合わせがありません。 そこで、MMX233CPUを純正のヒートシンクから丁寧に外し、K6を同じように取り付けました。 接着シートは破れませんでしたが、膨らんだところも有り、熱伝導的には不安もありますが、そのまま取り付けています。 (その後、接着シートを外し、白色のシリコングリスを塗布しました。)

電圧設定は、前出のページや、 ALi のページからマニュアル(英文)がダウンロードできますので、参考にして2.1Vに設定しました。(K6−2/400は 2.2V)

マザーボード (V59LT) 上のシルクにも、設定が印刷してあります。

倍率も、同資料から設定できますが、大きなヒントは「SW1」と表示されているDIP−SW(6連)にあります。
私は、その資料から、実際のバスクロックMHz/PCIクロックを、88.3/33に設定し、倍率を5.0にしました。
約416MHzで動作させていることになります。


SW1: 416MHzの場合

1 2 3 4 5 6
ON OFF ON OFF ON ON


さらに、電圧設定のジャンパー部分です。(中央部のJP7:初期状態です)



このJP7を正位置から見て、次のように設定しました。(CORE:2.1V)

JP7
   
     


CPUIDの画像

この状態で、HDBENCHを働かせると、以下のようになります。

 

4.HDDをDMA動作させる

 

ここで、HDDにはATA100を付けているのに、HDDの数値が悪く、実際にも遅く感じられます。

Windows2000の標準ドライバーでは、HDDのDMA指定が出来ないようです。

そこで、Web上で ALi M5229 PCI ... 等々の検索をしましたが、見当たらずHDBENCHのレポートも低い数値で報告されていました。 それなりのドライバーが見つからず、あきらめかけてマザーボードを見ると、サウスブリッジ (South Bridge) に M1543C というのが乗っており、それを ALi のドライバーダウンロードページのCore Logic South Bridge ProductsM1543Cを指定して確認すると、 Integrated Driver 1.091 (Integrated1.091.exe ) が見つかったので、だめもとでダウンロードして実行しました。

最近、ALiのドライバーダウンロードページのリンクが切れている(サポート打ち切り??)ようなので、探してみました。
今日現在、ZdNet..de から入手できるようです。ただし、実機が無いため動作確認はしていません。(2005/10/14)


インストール後、2度ほど、新しいデバイスのインストールと再起動の案内が出ますが、完了後は、DMAが働き、以下のような数値を吐き出してくれます。

HDBENCHの画像

デバイスマネージャの状態(SCSI?の表示が見えます)

 

5.CPUをK6−2/500へ交換

その後、すぐに500MHzの実験をしてしまいました。

BEST_Doで購入したK6−2/500と5cmファン

 

SW1: 500MHzの場合

1 2 3 4 5 6
ON OFF ON ON OFF OFF

 

早速、CPUIDとHDBENCHです。




 

6.FANの騒音について

 CPUをK6−2/500に交換し、速度的にはクロック数に応じた性能が出ていると思いますが、CPUファンもCF−50SSに交換したおかげで、性能が良くなったにもかかわらず、全体的な騒音は気にならなくなりました。

しかし、電源部の排熱ファンが小さいために、それなりの音は残っています。
電源部のファンサイズ(40 × 40 × 20mm)

その後、どうもPSU付近からカラカラ・チリチリ音(うまく表現できませんが)がするのが気になります。
そこで、PSUを分解してFANを調べてみると、電源ON直後は5V程度で駆動していますが、しばらくすると供給電圧が段々上がってきます。温度検出のサーミスタのような物が内部にありますので、電圧コントロールをしているようです。
ただし、電源ON直後からカラカラ・チリチリ音は続いています。

SUNON製( KD1204PKB1 ) ということで、メーカーのホームページを探し、定格を調べてみました。

どうも、SUNON製は代理店のところが開かず、当該品は簡単には手に入らないようなので、代替品を山洋のホームページで調べましたが、同等品がダイレクトショッピングで2800円程度します。
そこで、交換をあきらめて、もう1台の同機の電源と交換することにしました。
以下は、交換時に接続を間違えないようにコネクターの接続を載せておきます。(自分のため)