Top Page 7MHz CW transciver TGS-40C の製作
自作工程のメモとして
2008.Dec.07
2009.Jan.24 upd


 2008年12月04日から発送すると案内されたキャリブレーション販売の、7MHz CW Transciver TGS−40Cの初回ロットを入手し組み立ててみました。
到着したのは5日(金)の夜(時間指定)でしたので、組み立ては翌日に回しケースの加工を検討します。
以下のように表パネルは、以前のEQT−1のパネルのように、パワーポイントで印刷しパウチで処理しました。
(プリンタは、Canon MP610で両面用の少し厚い紙を使用しています。)

一番の難所は穴あけ加工で、土曜日の夕方までかかり、その後は組み立てていきます。

パワーポイントのファイルは参考までに添付します。

パネルのPPTファイル (2008.12.15:更新) 下部にSメータつきのパネル用ファイルを添付しました。

 以下はシャーシ加工後の写真です。
電池ケースは、キャリブレーションの参考写真を参考にして用意しました。ケースはタカチのYM−250を使用し、あまった左のスペースにはCalkeyでも組み込もうと、Speedボリュームとパドル(PAD)ジャックを前面に用意しました。

 

1.日曜日に完成(正常動作を確認しました。)

6日(土曜日)の作業は、コンデンサーまでで、その後は翌日の7日に回し夕方17時ごろに配線を終わり調整に入ります。
幸いこれと言ったミスも無く、手順通りに調整を済ませ、組み付けました。
本キットには配線材料やケースは含まれていないため、線材とケースを用意する必要がありますが、ケース製作は楽しみでもあり一番大変な作業でした。
調整も手順書どおりにいき、多分正常と思われる動作を確認しました。 手順書の指定のとおり進めていけば完成できました。

以前から、JR3TGSさんホームページを拝見して、紹介されている機器がキットで頒布されることを期待していましたが、2日間フルに楽しめて久々に集中することができました。(感謝)

 

 TGS-40Cは、2019年9月に「ヤフオク」で処分しました。

2.電子申請(変更申請)

12月08日23時ごろ、総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite から設備追加の変更申請と、TSS株式会社に保障認定の申請と認定手数料の振込みをインターネット上で実施しました。

申請に使用した送信系統図 パワーポイントファイルです。 (ZIPファイルです)

【以下は、2009年1月15日に追記】
以上のように、急いで変更申請しましたが、初めての保障認定を含む電子申請のため、先走って【申請】ボタンを押し、その後取り下げ処理や再申請もあり、正月休暇を含め1ヶ月以上かかってしまいました。
(別免許で再免許処理をしましたが、そのときは一週間ほどで審査完了になり、電子申請のメリットを実感することができましたけど、今回は遅く感じました)

初めての方は、保障認定を受ける「TSS」のWebページにある、「アマチュア無線Q&A」「保障願WEB受付」等の説明を見て処理されることをお勧めいたします。

 

3.外装の整備と加工の追加

組み立てて直ぐ、オフバンドはしないもののどのあたりの周波数を受信(送信)しているかを知りたくて、周波数のツマミ側にダイアル目盛を入れる予定にしていました。
最初は、等分の角度目盛をツマミにつけ、円く切り取った紙をツマミ側に貼り付けます。(ボリュームを左に回しきった位置を基準として)
その後、トランシーバと合わせながら印を付け、それを目安にパワーポイントの画面上で目盛を入れていきます。
さらに貼りなおし、再度校正をして、程ほど1KHzの位置も合うようにはなりましたが、それでもボリュームの直線性の関係かピタリとは行きません。
しかし、周波数安定度は申し分なく、目安としては十分かも知れません。

また、スピーカーの穴もあけました。

   

以上

4.Sメータ回路の追加   (2009.01.24)

組み立て後に気がついたことで、受信をしてみるとやはり感度が気になりSメータがほしくなってきました。
サポート掲示板にも、問い合わせが入りTGSさんのホームページにもSメータの参考回路が紹介され、早速試してみることにしました。

■シャーシ加工の更新

本当は、最初から考慮しておけばよかったのですが、もう一つケース(YM−250)を購入して、Sミエータ(キャリブレーション)のメータをつけるつもりで加工しました。

 シャーシ加工のためのパネル加工用PPTファイル

■Sメータ回路の取り付け

実際にTGSさんの参考回路を組み込み試してみましたが、私の場合はアンテナがベランダ設置のため、メータの振れが思わしくありません。
やはりSメータは勢い良く振れてほしいもので、東京へ出張の時に購入していたアイテックラボの「Sメーター回路」キット(約千円)を使うことにして組み立てましたが、2段あるトランジスタ・アンプがノイズを拾うのか、無信号時にメータが中央付近まで振れ、感度を高めると振り切れてしまいます。
半日ほど色々やっていて、2段目のトランジスタのコレクター・アース間に 0.1uF(104) のコンデンサを挿入することで解決をしました。

「Sメーター回路」キットの裏面へ 0.1uF(104) を取り付けました。

また、信号はAF出力を1Kオーム程度の抵抗で取り出すように指定がありましたので、TGS−40CのR4とC26の間からシールド線(TS−520を分解した時の同軸ケーブル)で取り出すことで落着きましたが、Sメータの振れは相当オーバー気味になり、気持ちよく聞くことができるようになりました。(AF出力を使うため)

Sメータ回路キットは、アルミ板がついており、その板にゴム板を両面テープで貼り付け、それを更に両面テープで基板に取り付けています。
奥に見えるのは以前作ってそのまま使わなかったPICを使ったエレキー回路を組みつけています。

 

以下は、外観です。

  

内部の様子です。

  

ついでに、目盛板の加工を追加しました。
キットについてくる大きいノブの裏側の文字が出っ張っているため、目盛板を貼るときに安定していなかったので、紙やすりで処理し凸部を削りました。
その後に、両面テープで目盛板を貼り付けています。

  

全体のイメージです。

後面左の穴は、切手サイズの広帯域プリアンプを組み込もうとして切り替えのSWを付ける予定にしていましたが、挿入箇所が見つからず断念しました。
実際に組み込んでみると、逆に減衰するような状況でしたので、当面空きのままとします。(もう一度、加工しなおす気にはなれないため)


切手サイズの広帯域プリアンプ(不採用)

 

■おまけ(DDS:AD9834)

DDSは、約10年前に秋月のDDSをPICでコントロールするプログラムを書いただけですが、AD9834はアナログデバイセズ社のホームページでデータシートを見るだけで、手付かずの状態でした。
補修用および実験用としてAD9834を使ってみたくなり、Webで検索すると手ごろな価格で手に入ることが分かり、電子部品の通信販売専門小売店「イーエレ」へ年末に注文し、2個組み立ててみました。(太字の検索で見つかります)
3枚目の写真は、SSOPをハンダ付けするときに固定するために使った割り箸(輪ゴムではさむ)です。
使ったのはハンダ吸取り線ぐらいで、専用工具は持っていませんが、結構うまくいきました。