Top Page エレキー製作:続編(16C73B使用)


続編について
 今年の3月に、一応の完成を見たエレキーですが、RS232C入力のバッファー容量の不満や、基板の汚さから、PICの上位素子を使ってみようと計画をしていましたが、夏休みになってしまいました。
 PCBは、ガラエポのエッチング基板(別のページにエッチングの様子を掲載しています)を用意しましたが、なかなか手が付けられずにいました。
がしかし、この夏は する事を箇条書きにして 計画的に取り組み(HiHi)、何とか載せ変えが出来ました。
 それにしても、命令表を見直したり、デバッグに1日以上を費やしてしまいました。幸い2日で終わりましたが、迷宮入りになりそうになり、もう少しで載せ代えをあきらめるとこまで行きました。
 もう少し早めに手をつけておけばと、教訓じみたものを感じたのは言うまでも有りません。

1999年8月08日:スタート
1999年8月09日:完了
1999年8月11日:追加
1999年8月11日:更新
1999年8月14日:更新

約7年ぶりに PIC 12F296 を使った、続々編を掲載しました。

1.基板の比較
左が新基板。右が旧基板。手前が配線する前の基板です。
同じ基板を2枚作りました。
後で分かったのですが、勘違いから配線ミスをしており、裏面にジャンパーとパターンカットが必要となりました。

新基板のPICは、16C73B/JWで3,000円/個(代金引換便で取り寄せたため合計4,200円:税別)しました。たくさん作るときは、ワンタイムPICで安価に出来ると思いますが、いつもの単品自作では、楽しめる(苦しむ!?)分割高になってしまいます。


2.新基板
新基板は、PIC16C73Bを使用して、RS232Cの処理をUSARTがするようになっています。
また、入力のバッファーも80バイト程度取れ、パソコンからの送出信号を一気に取り込めるようになりました。
その他は、旧基板の回路構成をそのまま受け継いで、プログラム変更も最小限となるようにしました。

タイマーとフォトカップラーは旧基板から外して取り付けています。


回路図は、ここを見て下さい。


3.新基板の裏面
丁寧に作ったつもりでも、勘違いによりタイマーからの割り込み信号が、無結線状態になっていました。
2枚目も作って、再現実験でも出来るようにと考えていましたが、なかなかうまく行きません。

パターンは、後閑氏のHPにある
「HiWIRE U school version」で作りました。2枚分を書いて19KByteに収まっています。
上記パターン間違いは修正済みです。

参考までに ele81.pcb です。
1999.8.14:更新


4.3端子レギュレータの組み込み
旧基板は、PCB上に5Vのレギュレータが乗っていましたが、新基板は載せる余裕が無かったので、台座に7805を取り付けています。
取り付け穴は、以前から3端子レギュレータを取り付けるつもりで空けていた穴を使います。

消費電流がわずかなので、発熱の心配も少ないと思いますが、黄銅の台座に止めているので、熱的には安心できます。


5.組み付け時の様子
後面パネルは、新しく3.5Φのステレオジャックの穴(6mmΦ)を空け、出力を取り出しています。(以前使った基板に取り付けられるジャックが無かったため)

結構スッキリとしてカッコ良くなったような気がしています。
明日以降、この新基板で移動運用をしてみたいと思います。

ソースリストは、ここを見て下さい。

ファイル属性をTXTに変更しました。(2005/7/31)

1999.8.10:
p73k1.asm 更新しました。
バッファー容量の倍増(フル使用)他


6.KeyOutの絶縁
画像左上のゴム足部に、KeyOut用のステレオジャックを付けていましたが、RS−232Cでパソコンと接続したとき、ノイズ等の心配も有り絶縁処理する事にしました。
HOMEセンターでアクリル板を買ってきて、以前の穴をふさぐように取りつけています。

1999.8.14:追加

消費電流:約30mA


雑感
USARTが9600BPSで動かないため(PICのフラグを確認したらフレミング・エラーになっていました)手持ちのXtal:14.7456MHzを取り付け、SPBRGレジスターに割り切れる数値をセットしましたが、フレミングエラーは起こらないものの、受信する信号が”化けて”使い物になりませんでした。
素人自作で、あまり拘る事もないので、20MHzのセラロックに戻し、1200BPSで使用する事にしました。
クロックから見た命令処理の余裕や、Z80で実績がある処理方法を使っている関係から、納得がいかず不完全燃焼状態です。
何方か、この当たりの考察をアドバイスいただける方がいらっしゃいましたら、メールでもください。
次は、密かにAVRにでも取り組んでみようかとも考えています。しかし、せっかく覚えた命令セットが無になるのは惜しい気がしていますが......。
1999年8月14日:JE3JLB