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(Pentium3 800Mz)

自作・実験工程のメモとして
2001.Jul
(No26と同様に、比較測定を追加しました。01/8/05)

夏場を迎えて、時々Hardware Monitor を覗いていると、System温度よりCPU温度のほうが10°Cほど高くなっていたので、CPUクーラーを交換してみました。

今年の1月より取り付けていた、BOX品の純正ファンです。

 特に悪いところも無く使ってきましたが、ヒートシンクとコアの当たりが悪くなったのか、システム温度から10度ほど上昇したCPU温度を示してきたため、と消音化を目指して交換しました。
 このヒートシンクは、取り付けに力が要り、何度も付け替える気がしません。後でわかった(想像)ことですが、熱伝導シートがうまく働いていなかった(当たりが悪い)ように思います。
 ただ、取り付け・取り外しにはほんとに力が要るため、この際少し大きめのヒートシンク(次の項)を使うことにしました。
今回採用のファンです

 約2000円前後の価格だと思いますが、FOP32という型番です。
 取り付けてみてわかったのですが、大きいこともあり、4200RPMfan(6cm)のためか、本当に大きな音と振動が発生します。
上記Intelのファンと聞き比べると、Intelのファン(SANYO DENKI製)は小さくて静かだということがよくわかりました。
消音化対策(1)

 すでに処置をしていますが、消音化と振動防止のための低回転化を目指して、ファンの12Vラインに33オーム(100オームの抵抗を3本並列)を挿入して、8.4Vを供給するようにしました。
 これは計算したのではなく、後で測ったら8.4Vだったということです。また、5V程度に電圧を落としても回転はしますが、低速すぎて5Vでは効果は期待できそうもありません。

抵抗器は100オーム3Wの手持ちがありましたので、使いましたが、少し熱くなります。
ファンの吸い込み口の上に配置することができましたので、過熱の心配は無いと思いますし、計算上の消費電力も1W以内ですので、余裕ある選定と思います。

消音化対策(2)

 抵抗器を取り付けている部分は、ラジオ工作用のラグ板を3mmのネジで固定しています。
 また、ヒートシンクは 7cm × 5.5cm の大きさがあり、高さも Intel より2cm程度高めです。さらに6cmファンの高さがありますから、以前より相当出っ張っている感じがします。

 さらに、Intel との違いは、風の排出方向が以前は左右方向だったのが、上下方向に変わっています。交換するときにメモリーを見ましたら、風で運ばれた埃の塊が堆積していました。
 こんどは、風向きが違うので、大丈夫と思います。
消音化対策(3)

 代わり映えしない画像が続きますが、ファンの取り付け方法が、ネジではなくてワイヤー金具で引っ張ってとめる形式になっています。(画像で確認できるでしょうか)



交換したクーラーの12V給電時の Hardware Monitor 画像です。

 ファンの回転数は4200回転で、SYSTEM温度に対するCPUの温度差は6度程度を確保しています。


交換したクーラーの8V給電時の Hardware Monitor 画像です。

 ファンの回転数が3200回転近くまで落ちていますが、SYSTEM温度に対するCPUの温度差は6度程度を確保できています。
 また、画像はありませんが、SYSTEMが40度に上がっても、5〜6度高いCPU温度を確保しています。
 騒音の方も、Intel とおなじぐらいに収まっています。

あと数千円を奮発すれば、もっと静かで効果の高いファンが手に入ると思いますが、なかなか高いものには手が出ず、安いものを買って後で苦労する傾向にありますが、少し遊べました。



cpunoise.jpg <追試>ノイズレベルの相対評価のため測定してみました。(2001年8月5日)

 昨日と(電源交換+測定)同様に「WS.EXE」とマイクを使い、CPUファンの5cm程度まで近づけました。
 12v駆動の測定時は、抵抗の両端をショートさせることで測定できましたので、手軽に比較ができると思います。

12V駆動と8V(8.4V)駆動の比較は、
こちらまで。


(1KHz以上の高域で、10dB程度の効果が出ていると思われます。また、低域では電源ファンの影響か、変化は見られません。)