100_Wi-FiルーターのURLフィルターを試す
自作・実験工程のメモとして
21 May.2025
見たくないWebサイトや悪意のある特定サイトへのアクセス制限する機能を使ってみたいと思い、フレッツ光のゲートウェイのIPパケットフィルタ設定を試してみましたが、IPv4・IPv6の違いもありうまく設定できませんでしてた。
ルーターには端末を特定して、カテゴリー別・年齢層別にアクセス制限する機能が有りますが、私が欲しいのはそれらに属さないであろう特定のURLを指します。
その機能はURLフィルターと言われているらしく、ドメイン名で制限できるルーターをNet上で探してみました。
しかしURLフィルター機能は、最新のWi-Fiルーターでは採用していないようで、製造終了でギリギリ流通在庫が有りそうなI-O DATAの三機種にたどり着くことができました。
世の中の流れは、URLフルターをセキュリティー機能から外しているようで、IPv4・IPv6 も混在しており https が主流となっている現在では、URLフィルターに頼れなくなったのではないかと想像しています。
そのため、ここで確認したことが通用しなくなる時が近いかも知れませんが、期待通りのURLフィルター機能を手にすることができましたので、現時点での状況として記録しておきます。
本掲載は個人的な実験の記録であり、勘違い・間違いが有る可能性が有りますことをご理解の上、ご覧いただけますようお願いいたします。
なお、この掲載が100番目になるため、タイトルに 100 を付記しています。
1.左から順に、主に中古品を入手して実験しました。
2.同じような形をしていますが、機種により電源用のACアダプターの容量に違いが有ります。
真ん中の WN-DAX3600QR は、モードSWが省略されているようです。
Edit by bluegriffon 3.1
これらの3台は順番に入手していきましたが、いずれもI-O DATA の MagicalFinder を使用して設定操作を実施しています。
また、各型番のファームウェアーは現時点で最新のものにアップして実施して、旧ファームとの比較は実施していません。
なお、各機種のモードはすべてAPモード(有線でのブリッジモード)の設定で使用しています。
更に、試したアクセス先は、https で始まるセキュアサイトです。
■.3機種を接続して MagicalFinder で検索した画面
■.WN-DAX3000GR を選択したときのネットフィルタリング設定画面

URLフィルター タブを選択します。
■.許可・拒否したいURLを設定してフィルターリストを作成します。(Max20件)
■.設定ボタンを押した後に表示される注意喚起

1.NATアクセラレータが無効になると表示されます。
2.フィルターリストに基づいてソフトウェアーで制限をかけるため、「アクセラレータが無効」とは接続速度に影響が有りそうです。
3.そこでスピードテスト(回線速度計測)を実施してみると、数パーセントほどの遅くなったように感じられましたが、気のせいかも知れません。
2.WN-DAX3000GR ファームウェア:1.02.001
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結論から言うと、URLフィルターは期待通りに機能しました。
最初に新品を購入して実験しましたが、成功したのでこの状態が続くようにと予備品を準備するためオークションで2台目を購入してあります。
ブラウザは通常Google Chrome(以下、Chrome バージョン 136.0.7103.114)を使用していますが、念のためFirefox(バージョン 138.0.4)も試しています。
■.Chromeのブラウザ画面例
通常の反応速度で上記応答が有り、URLフィルター効果が確認できましてた。
■.Firefoxのブラウザ画面例
こちらも同様に通常の反応速度で上記応答が有り、URLフィルター効果が確認できました。
■.ブロックログを確認
ブロックしたログが確認できるのと、IPアドレス部がIPv6になっており、IPv6にもURLフィルター効果が有ると思われます。
3.WN-DAX3600QR ファームウェア:1.00.002
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結論から言うと、URLフィルターは期待通りに機能しませんでした。
何故、WN-DAX3600QR を試してみたかと言うと、現在のNet環境におけるWAN側の速度は100Mbps以下ですが、本機種はWAN側のポートが2.5Gbpsだったので、将来増速した時も使えるようにと考えてのことでした。
■.Chromeのブラウザ画面例
何の変化もなく、通常通りホームページが表示されました。
■.Firefoxのブラウザ画面例
1.画像中に赤字で追記してあるように、画面表示が約3分間停止した後に上記画面が表示されました。
2.やはり3分間待つというのは実用的では無く、この用途には使用できそうに有りません。
■.ブロックログ画面例
1.この機種の特徴は、IPアドレス部の情報がIPv4になっていることです。
2.当然、Chtomeでのアクセスはブロックログには記録されていません。
3.この 画面で 詳細ガイド をクリックすると、WN-DAX3600QR のサポートライブラリーページが表示されるのですが、そのページに先週まであったファームウェアーの項目が無くなっていました。(他の2機種は有り)
4.私の記憶では他の2機種は、3回のファームウェアーの改定が有りますが本機種は1回のみであったと思います。
5.多分、URLフィルターを使用する人が居なかったので、他の機能が安定していることから改定が無かったのではないかと想像しています。
4.WN-DAX5400QR ファームウェア:1.04.000
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結論から言うと、URLフィルターは期待通りに機能しました。
WN-DAX3600QR が期待した結果に成らなかったため、WAN側のポートが2.5Gbpsという理由だけで WN-DAX5400QR を追加購入して試してみました。
ルーターを検証のために何台も購入することは無駄なことだとわかるのですが、安い中古品を見つけたので購入して試すことにしました。
■.Chromeのブラウザ画面例
WN-DAX3000GR と同様に通常の反応速度で上記応答が有り、URLフィルター効果が確認できました。
■.Firefoxのブラウザ画面例
こちらも同じく通常の反応速度で上記応答が有り、URLフィルター効果が確認できましてた。
■.ブロックログ画面例
WN-DAX3000GR と同様にIPアドレス部がIPv6になっており、IPv6にもURLフィルター効果が有ると思われます。
他のメーカー(BUFFALO)のURLフィルターは如何かと確認すると、最近の機種では見つからず、さらに有償オプションの扱いのようでした。
試しに手持ちの古い WHR-1166DHP4 の設定画面を確認して見ますと、通常では詳細設定ボタンの先の画面にセキュリティー項目は有りませんでした。
BUFFALOは、ルーターモードでないと設定画面にセキュリティ設定項目が出現せず、URLフィルター機能が有償のため、該当する機種を探して試してみるのを諦めました。
また、NEC Aterm にも無さそうなので、これ以上探さないこととします。
■.ルーターモードにした後の設定画面の入り口(WHR-1166DHP4 へログイン後)
詳細設定へ進みます。
■.詳細設定画面例
セキュリティーの項目の中に、URLフィルターは確認できませんでした。(もともと機能無し)
また、BUFFALO では、「i-フィルター」という「閲覧禁止カテゴリー」ごとに利用制限する機能をURLフィルターとして扱っている可能性が有り、個別のURL設定ができるか如何かや、『IPv4通信にのみ対応しています。』と記述している情報もあり、使えそうに有りません。
(1)その他
大幅な改定・追記用