KiCad8でESP32拡張カードを作る
自作・実験工程のメモとして
15 Jul.2024
(最終更新:2024/07/28)
PCB作成のソフトとしてKiCadにはV.4の頃からお世話になっていました。
約2年前のV.5の時にPCBを発注してからはKiCadのバージョンアップの度にインストールして、回路図エディタとして使うだけで実基板のオーダーまではしませんでした。
それでも本年6月にはKiCad 8.0.3までバージョンが上がり、使い方を忘れてしまうのではと心配になり、最近触り始めたESP32に関連して簡単な基板を発注してみることにしました。
この拡張カードは、ESP32の種類・バージョン等が良くわからず、とりあえずAmazonで入手した「ESP32 DevKitC V4 ESP-WROOM-32」ボードをブレッドボードで使いやすいようにして、慣れるまで使ってみようと作成したものです。
頒布終了しました。 (2024/07/28〜2025/05/21まで)
定番のLチカをしているところ
ESP32は、ENとGND間に0.1uFを取付けています。
Edit by bluegriffon 3.1
基板を作成するための回路図が必要になり、単純な回路図を作成しています。
特にESP32のデバイスを配置することはせず、単にコネクタの結線だけで済ませています。
■.拡張カードの単純な回路図

クリックで拡大版(A4 pdf)になります。
2019年に「KiCad4.0.7から5.0.2への移行」を掲載していますが、KiCad8時点でのメモとしてもう一度掲載しておきます。
但し、単純な基板作成に使ったため簡単に設定していますが、旧プロジェクトの移行で過去のフットプリントを再利用するときには、追加設定が必要になると思います。
■.シンボルライブラリの管理
1.下3行は追加のパスになります。
2.これを機に各バージョンごとに過去のライブラリ(V.5)をまとめて、直接(V.5からV.8へ)ライブラリの移行をするよう設定してみました。
■.プロットの設定例
以前の設定例に合わせて一か所ぐらい変更したと思いますが、変更箇所は思い出せません。
■.ドリルファイル生成時の設定例
以前の設定例に合わせて一か所ぐらい変更したと思いますが、変更箇所は思い出せません。
当初、ブレッドボード側は300mil幅で考えていましたが、線を引き始めると0.2mm線でも300mil幅に19本は入らず、500mil幅に広げて作成しています。
また、電源ライン等は考慮せず、すべての線幅を0.2mmにしています。
■.基板(表面)

シルクはGPIO番号を使用しました。
■.基板(裏面)

ESP32を挿す側は、900mil幅にも対応できるようスルーホールを配置しています。
■.基板パーツ実装(表面)
ESP32側ソケットは、秋月電子:分割ロングピンソケット 1×42 (42P)を分割して実装しました。
■.基板パーツ実装(裏面)
ブレッドボード側は、秋月電子:細ピンヘッダー 1×40 (赤)を分割して実装しました。
文頭に「ESP32 DevKitC V4 ESP-WROOM-32」という品名で購入したと書きましたが、品名についていえば色々な表現方法が有るように思えてなりません。
このV4が何にあたるのかよくわからないのが現状です。
そこで気が付いたことを書き出しておきます。(追記予定)
1.コンパイル時に時々出てくるWARNINGで、『Detected crystal freq 41.01MHz・・・・・・・』と出力されることが時々ありました。
これは、ENとGND間に0.1uFを入れると解消するようなNet上の情報を見て処置しました。
2.もう一つは、コンパイル画面に『Chip is ESP32-DOWD-V3 (revision v3.1)』と出ており、このv3.1は何なのか、品名のV4と、このV3は関係あるのか??不明です。
(1)その他
大幅な改定・追記用