Top Page 可変 AF Filter の製作
自作工程のメモとして
2009.Jun.08


 時々気に入った記事があるときに購入している、別冊CQ Ham Radio No4(2008/6)にAF・HFフィルターの特集があり、一度つくって見たいと思っていました。

Webで調べると、チョークコイルに適当なものが無く、あるものはそれなりに高価でしたのでためらっていましたが、共立電子の店頭で1800uH(1.8mH)が有るのを見つけ、それも安価なことから製作してみることにしました。

参考にした回路は上記の別冊でしたが、そこでアナログ電子回路シミュレータ SparaCalcを試用してコイルの定数に合う形でコンデンサの容量を決めることにしました。

以下は、完成画像です。
入力(8Ω)を2回路SWで選択できるようにし、出力もSpeaker(以下、SP)とHeadPhone(以下、HP)もSWで切り替えるようにしました。

 

 

1.回路決定

 上記にも書きましたが、コイルが決まってそれからコンデンサの定数が決まる関係から、100uFから10uFまでの間でシミュレーションををしてみました。
また、コイルの内部抵抗はテスターでの実測で約0.5Ωでしたので、回路上に挿入しています。

以下は、SparaCalc(シェアウェアー送金済み)での特性シミュレーションの様子です。
HPF・LPFそれぞれのグラフを上書きして、YAESUのSP−8のような雰囲気で外装パネルに貼り付けました。

 

以下は、基本的なHPF(LowCut)・LPF(HighCut)回路で構成した回路とその定数です。
出力側のHP端子は、ステレオ・モノラル両方で使用できるよう、抵抗で分割しています。

 

2.パーツ調達

コンデンサは、両極性の25V耐圧のものを、100・47・33・22・10uFの5種類(2個ずつ)用意しました。

 

コイルを取り付けることを考え、片面基板を使うことにしました。

 

その他のパーツです。使わないものもあります。

 

3.パネルデザイン

いつものパワーポイントを使ってパネルを作り、その後に穴あけ等を実施することにしており、参考に添付しておきます。

パネルデザインPPT(Zip)

それを元に穴あけをしたケースです。タカチのSW−125を使用しました。

 

 

 

4.内部の配線

コイルやロータリーSWが大きく回路の割には大きなものになっています。

 

5.完成

とりあえずの感想は、LowCut・HighCutとも目盛[1]の状態で低域・高域のノイズが軽減されるような印象です。
CWの時は、IFフィルターで処理している関係か、それ以上に帯域を絞っても若干聞きやすくなった程度でした。
SW等を除けば、コイルとコンデンサで500円以内で作ることができ、簡単な組み込み用途には良いかも知れません。

その他は、気がついたときに追記します。

以上

 

6.追記用(予備)