Top Page 屋内ループアンテナ
自作工程のメモとして
2001.Feb.

前回の電波時計を何とかしようと、ループアンテナの実験をしてみました。結果的に、40KHzの受信には失敗しましたが、AM放送を受信するANTとして使えそうなので、実験レポートとして、記録しておきます。

loop1s.jpg (32264 バイト) 材料です。

 ホームセンターで、「シルク・ウッド」という名前で安く売られているのを使いました。
あまり曲がりも無く、加工しやすい材質のようでしたので、選択しました。

■サイズ:910×30×14 −− 3本から
24cmの長さのを9本と、19cmの長さを2本。
■サイズ:910×30×30 −− 1本から
24cmを1本・15cmを1本とります。


組み立てた様子です。

 この状態で、水性ラッカーを塗って乾かして使います。
 外周の棒を支えるところには、4mmのボルト・ナットを、その他には木ネジを使っています。
 ボルト・ナットは、組み付けた後で修正があったら、対応できるようにと思い採用しましたが、木ネジでもかまいません。ただ、ボルト・ナットのほうが組み立て易いように思います。


線を均一に巻くためつけた溝です。(失敗)

 最初、電線を均一に巻くために溝をつけましたが、材質が弱く(加工しやすい)溝をつけていくときに次からつぎえと画像のように欠けて行き、途中でやめました。


電線を均一に巻くために、採用したパーツ。

 以前、真空管送信機を作ったときに残っていた、シャーシの穴に電線を通す時の保護材です。
 2種類持っていましたが、若干大きいほうを使いました。

電線留め用の穴あけ。

 4方のうち、最下部には画像のように、等間隔で穴をあけ電線の末端処理をしています。

40KHz用にいっぱい巻いた様子です。

 この状態で70巻きあります。
中央部は支柱がありますので、回避して巻いていますが、なかなかきれいに巻けたと思っています。

同調用バリコン。

 この画像はまだ調整用のコンデンサをつけていませんが、330pF×2と0.01μFを2個取り付けて、40KHz付近に追い込むことができました。
 バリコンは、大阪 日本橋のデジットで求めましたが、最近このようなパーツが少なくなり、さびしい感じがします。

使う機会も少なくなったので、当然と思いますが。
別方向からの画像です。

 バリコンはとりあえず足の部分に、ゴムで固定しています。受信機への接続は、3ターンほどの線で次のIC−756PROの受信用外部アンテナ端子へつなぎました。

IC−756PROでの調整画面です。

 当初、0.01μFをつけない状態で、大体のピークが230KHzあたりにあったので、CQ誌2000年6月号付録の、計算ソフトで、40KHzに必要なコンデンサ容量を算出し、同調を試みました。
 画像はありませんが、40KHz付近で同調する(スペアナの信号がノイズで盛り上がる)様子は確認できましたが、受信にはいたらず失敗しました。(ノイズに隠れて、信号そのものが届かないような状況)
 ただ、AM放送受信には活用できそうなので、巻き数を減らして再チャレンジしたいと思います。

 

電波時計のところにも書きましたが、自宅からの受信が思わしくなく、40KHzはあきらめました。HFの標準電波JJYが停波となることを受け、40KHzに取り組んで見ましたが、見通しのきかない場所では、厳しいようです。
 今回の実験で感じましたが、これからの受信機は、40KHzが受信できることが要求されてくるような気がしました。IC-756PROは30KHzから受信(性能保証は???)となっており、実験に使うことができましたが、今後はしっかり受信できる・自身のタイマーも校正できる..等々を期待したいと思います。