PCの静音化
(PSU交換+測定)
自作・実験工程のメモとして
2001.Aug
前回のCPUコーラーに続いて、今度は机の上においてあるPCの音が気になり(以前からですが)静音化の真似事をしてみました。 |
色々迷った挙句の「DSP−300KB−1A」です。 「電源ユニット徹底比較」というホームページを参考にさせていただきましたが、このPSUを選んだきっかけは、内部電源ケーブルが短いということです。 マイクロATXですので、ただでさえ狭いケース内を線がトグロを巻くのはどうかと思い、値段の割にはミニタワー用程度の短さが気に入りました。 (約7,000円) |
隙間がほとんどなくなります 以前の電源(購入時からのもの)は、15×10×8.5cmの大きさですが、本PSUは奥行きが14cm(普通のATX電源サイズ)あり、4cmも狭くなっています。 おかげで、5インチラックの2段目にあったDVD−ROMを外しました。 (最近、レンタルDVDも借りなくなっていたので、実害は少なし) |
おまけの「前パネルファン」です もうひとつ、おなじケースを持っており、そこにもおなじファンを前パネルつけています。 このファンは、温度センサー外付けの安価(1500円ぐらい)なファンで、2100回転程度で回っています。静音には影響が無い程度の回転だと思います。(低温効果も??) |
静音測定のマイクです。 耳で比較しても、音が小さくなったことは感じるのですが、どの程度というのがわかりません。 そこで、フリーソフトを使わせていただき、客観的な判断ができるよう測定してみました。 使用ソフトは「WS.EXE」でベクターからダウンロードできます。 このソフトをノートパソコンにインストールして、暑いのに窓を締め切り(蝉の音がPCよりうるさい)扇風機も止めて、臨みました。 マイクは、数百円で購入できる、PC用の汎用マイクです。ノートパソコンは、FMV BIBLO NC313を使いました。 |
窓を締め切った状態の音声スペクトラです。 (基準ノイズ) 耳には、蝉の音や近所の雑音が入りますが、朝の音としては静かなほうだと思います。当然PCや扇風機は止めてある状態です。 注意:この測定数値は、相対的なもので、実際のノイズレベルを現すものではありません。 (以降:基準ノイズという) 中央図の 赤色:ピークレベル 水色:アベレージ(20回)レベル 緑色:入力信号レベル 測定結果の比較 |
元の電源(別ケース)での測定です。 (オリジナルPSU) 耳への音感は、2台ともおなじぐらいに聞こえますし、30Hzから400Hzぐらいにかけて −80dBを超えており、基準ノイズ(前項)から10dB程度音圧が上がっています。 低域のノイズが多いことがわかります。聞いていても低いこもったような音が出ているように感じることから、なんとなく納得できました。 測定結果の比較 |
PSUを交換したケースの状態です。 (DELTA) 耳へは、確実にファンの音が聞こえていますが、測定結果では以前の電源と比べて、ノイズの周波数成分が低域(ピーク10Hz付近)に移り、100Hz付近では 10dB程度静かになっているようです。 耳での比較でははっきりしませんでしたが、数値的に比べることができて、 約10dBの投資効果が有ったとひと安心しました。 この実験は、値段の高い騒音計を使わずに、客観的に判断できる静音化策を実施してみたいと考えた末に、思いついたものですが、すでに多くの方が実施されているかも知れませんし、間違いがあるかもしれません。 お遊びの実験レポート程度に見ていただければと思います。 DELTA DPS-300KB-1A 2001年8月4日:測定 測定結果の比較 |